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葛飾北斎 不動産 八王子 夢美術館 HOKUSAI

歴史上最も引っ越しをしている画家、その数何と〇〇回!葛飾北斎は不動産屋のヘビーユーザーだった!?

先日、この広告の田中眠さんの表情に惹かれ上映中の「HOKUSAI 」を南大沢のTOHOシネマズで観てきました。

この強い向かい風に 真っ向勝負で立ち向かう魂の叫びをしっかりと聴いてまいりました。伝説の色、北斎ブルー・ベロ藍を見つけた北斎を舞踏家田中さんは歓喜の舞で表現、何とも素晴らしい圧巻の表現力でした。様々な名シーンの中で、田中さんの鬼気迫る表情がいつまでも心に刻まれています…。🥺

(画像出典:シネマトゥデイ)

田中さんの言う、「踊りを通して言葉だけでは生きていけないことを表明したいと思っています。」との言葉通りの魂の演技で、すっかり田中さんのファンになってしましました。

さて、映画はというと才能ある貧乏絵師の北斎がその後に巡り合った人達や境遇に影響を受け、「天才浮世絵師北斎」の革新的な作品が世に出ていくサクセスストーリー!と思いきや、大変奥深くメッセージ性が高い仕上がりとなっており、加えてキャラもしっかり立っているので、それぞれの俳優さんの演技、演出、美術等々、映画通でもない私ですが星5つ(満点)の評価です!

苦難や逆境の中でも「自分らしく」を貫きひたむきな姿勢で筆をとっていた北斎は、こんな時だから書くんだ!今だから見えるものがある!と言い、人生の様々な難局においても常に何かを描いていたそうです。

もし北斎が現代にいたらコロナ禍の今をどう描くのだろうか……つい、そんな風に考えてしまうのでした。

そして!この興奮冷めやまない間にと、八王子市夢美術館で開催されていました「世界が絶賛した浮世絵師 北斎展」にも行ってきました。(笑)


改めてですが、葛飾北斎はゴッホやモネら印象派をはじめ世界のアートシーンに多大なる影響を与えた江戸時代の浮世絵師であり、米ライフ誌が選ぶ「過去1000年で最も重要な人物」で日本人で唯一ランクインしたのが北斎です。

北斎90年の生涯で3万点もの作品を世に出している中で、本展示では「富嶽三十六景」の「赤富士 凱風快晴」、海外で絶賛のBig Waveこと「神奈川沖浪裏」やユーモアある「北斎漫画」、など様々な魅力ある作品と出会いました。

さあ、そしてそして!なぜ今回、葛飾北斎を取り上げさせて頂いたかというと、北斎と不動産・お部屋探しというキーワードは切ってもきれないものがあるのです、実はこの葛飾北斎ですが、90年間の生涯の中で転居する事、その数なんと・・・

93回!!!

そう、北斎は風変りな人物でも有名で、なんとその生涯で93回も引っ越しを繰り返し、居所不明でどこに住んでいるのかわからずの事もあったとか、75才までに56回、その後毎年2.3回のペースで引っ越しをされていたんだそうです!

不動産屋さんなら、何とも当店のヘビーユーザーに迎えたい~!となる程の引っ越しペースですよね。😂 

ただ転居の理由としては、決して不動産物件マニアだった、というようなものではなく、ただ単に

お掃除が苦手だったようです…😌

大の掃除嫌いという事で、散らかって物が散乱する様になって絵を描くスペースに困ると転居をしての繰り返しだったようです。それだけ絵を描くという事に集中していたのでしょうね。まさに、今はやりの「ノマド的生活」をこの時代から実践するだなんて、さすが過去1000年で最も重要な人物に選ばれてしまう様な天才はものが違いますね。

しかし、不動産屋である私達の目線でいうと「退去時の原状回復」には苦労するだろうな、なんて考えてしまいます。(笑)

引き続きコロナ過の影響により自粛、3密、人流、何かとこんな言葉ばかり耳にしますが, 久しぶりの映画鑑賞と美術鑑賞は心のサプリメントとなりました。

八王子夢美術館での「北斎展」はすでに終了しておりますが、映画HOKUSAIは上映中ですし、北斎生誕の地墨田区の「すみだ北斎美術館」は北斎専門の美術館ですので、ぜひ興味のある方は行かれてみてはどうでしょうか。💡

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