不動産 業界用語 

不動産にまつわる「業界用語」には要注意!?

「今日はザギンでチャンネーとシースーの予定なんですよ。」(今日は銀座で綺麗なお姉さんとお寿司を食べる予定です)

世の中には業界用語なるものがありますが、不動産業界もまたしかり、不動産業に従事する人達が使用する業界用語というものがあるんです。

いきなりですが、あなたは以下の文章が理解できますか?

①「それではバイケイの確認をお願いします。ジュウセツは当社の方でおこなないますので。また、契約後にキンショウなどの予定が分かりましたらご連絡下さい。」

②「入居者の方のチンパツは今月末からになっていますので、またゲンチョウなど事前に必要でしたら言ってください。」

実は、こんな会話は不動産業者同士の間では日常で良くやり取りされている様な内容ですが、訳するとこの様になります。

①「それでは売買契約書(バイバイケイヤクショ)の確認をお願いします。重要事項説明書 (ジュウヨウジコウセツメイショ)は当社の方でおこないます。また、契約後に金銭消費貸借契約(キンセンショウヒタイシャク)の予定が分かりましたらご連絡下さい。」

②「入居者の方の賃料発生日(チンリョウハッセイビ) は今月末からになっていますので、現場調査(ゲンバチョウサ)など必要でしたら言って下さい。」

とまあこの様な感じになります。(笑)

その他にも、ブッカク(物件確認)、ゲンプク(原状回復)、ブツモト(オーナー様より物件を預かっている管理会社)、カシタン(瑕疵担保責任)などなど、まだ多くの不動産業界用語というがものがあり、日常でよく使用されているのです。

ある日の事です。お客様のご案内も終わり、近くの喫茶店で一息ついていた際に先ほど物件の鍵をお借りした不動産業者さんの女性スタッフの方が隣のテーブルに座り、なにやら話をしておりました。

何気に聞き耳を立てていると、、、

女性スタッフの方:「そういえば聞いた? ○○さんは来期からヨコチンらしいよ、じゃあ今のニコチンは誰がくるのかなー。というか、アカチンは人足りなくない?」などと、綺麗な若い女性が真面目な顔でお話しをしているのです。

※はい、下ネタでは御座いませんので、悪しからず。

このやり取りですが、彼女たちにとっては、ニコチン→二子玉川賃貸営業所、ヨコチン→横浜賃貸営業所、アカチン→赤坂賃貸営業所といった具合に、「賃貸(チンタイ)」という言葉をチンと略しており、つまりは自社の営業所の異動のお話しをされていたのです。

同じ不動産業界にいる私達からすれば内容も分かりますし、まあそこまで不自然には感じなかったりするわけですが、そんな業界用語を知らない人達は彼女たちの会話を聞いて、思わず「えっ?😳」と驚いた様子で振り返られていました。(笑)

この様な業界用語というものは、同業者との仕事でのやり取りにおいて使用する分にはよいかも知れませんが、もしお客様に対して使用してしまいますと大変な事になるケースもあります。

お客様:「○○さんは以前はどちらの営業所にいらっしゃったんですか?」

私:「あ、私は以前はヨコチンにいたんですよ。ヨコチンは良いところで楽しかったですよ~。あ、ところでお客様、チンパツはいつがご希望でしょうか?」

お客様:「…………」

こんな風に、下ネタだか何だか分からない様な「略し言葉」で話す不動産屋さんには行きたくなくなってしましますよね。(笑)

という事で、不動産業界の方のみならず、お客様への対応の際には略し言葉はなるべく使用しない様に、皆様も気を付けましょうね 💡

最後になりましたが、不動産業界に従事し数々の営業所を渡り歩いた私が以前に店長として在籍していた、ある営業所の通称は…





タマチン(たまプラーザ賃貸営業所)





でした!🤗

はい、大変失礼致しました。(2回目)

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